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Field Report
2005 11/2〜3   手取川サーモンフィッシング釣行記
Text by Nomura
Photo by Nomura & BrotherChuu

久しぶりに行ってきました。
 石川県手取川サーモンフィッシングです。11/2〜3日の実釣二日間の遠征です。
僕にとっては今回が3年ぶり2度目の釣行になります。
今回のメンバーはいつもの九頭竜遠足メンバーです。
サケ釣り3度目のブラザー忠、奈良のフウタ師匠、今回が初挑戦のヨッシーとドン太君、
そして僕の計5人です。

 今回の計画がスタートしたのは8月。ちょっとした奇跡が起きました。
というのは手取川のサケは誰でも釣る事はできません。

簡単に説明しますと、9月上旬締切の手取川サケ有効利用調査(手取川サーモンフィッシング)
に応募し、抽選で一日定員50名の採捕従事予定者に当選しなければ、
手取川サーモンフィッシングに参加する事ができません。

…そうです。要するにくじ引きに当たった訳です。
しかも競争率約3倍の難関に5人全員当選!ある意味奇跡です。

(ちなみに去年も応募したのですが外れました。)

という事でみんな当選したんで行こう!って感じで一気に盛り上がり釣行計画がスタート。

〜手取川サケ有効利用調査とは〜
サケの増殖事業を妨げない範囲で、サケを利用した食材への活用方法の検討や、
遡上するサケの体長測定などの資料収集を目的とした調査です。
 詳しくはこちら→

しかし、遠征といえばいつもの強行スケジュール。
前日の仕事がみんな終わってからの出発はいつもの9時。
運転を代わりながらヘロヘロで到着したのは、午前4時。
受付までに1時間足らず寝られる計算だ。

…が、着いたとたんに後ろで「パシュッ!」っという
いつものはぎれのよい音!
←宴会開始である。

いち早く到着していた奈良のフウタ師匠も
おつまみを持って来て参戦!

結局、ほとんど寝ずに初日がスタートすることに…。



〜初日は快晴爆釣!〜

事前情報は今年は雨が少なく、水が濁って無い事が良いらしくて、
サイズは小さいが数は上がっていると聞いていた。
天気はすこぶる快晴で昼間はシャツ一枚で釣りができるほどの暖かさ。
どう見ても爆釣間違いなしの状況。

釣場は600m程の区間に50人がひしめき合う大混戦で、ポイントを選ぶ余地はない。
(実際はなぜか70人ぐらいいた)
僕はみんなの釣りを見ながら朝食をとり、交代で釣ることにした。

今回、ブラザー忠は餌釣り、ヨッシー、ドン太君、僕はルアーで攻める。
フウタ師匠は餌釣り専門の猛者である。



ヨッシー 
「一回この持ち方してみたかったちやっ!!」

手取川ルールでは、一人がサケ雄を2匹釣った時点で
調査終了なので、食いのいい日は30分で
終わってしまうことも…。
全体をみるとよく釣れているので、あわてることは全く無い。

雄はすべて検量所に持って行き検量しますが雌は
すべて配置された生け簀に入れ、匹数にはカウント
されないがお持ち帰りはできない。

聞くところによると雌の価値はイクラだけで
食べれないくらい不味いらしい。
食べるには雄の小さめのフレッシュランがよいが、
皆の狙いは雄の鼻の曲がった7kgオーバーである。

早朝は食いが良く、餌釣りはほとんど入れるとアタる状態。
ルアーの方もスレ掛かりは少なく、食いは良かった。

型は平年より小さく、4kg前後でまあまあサイズと
いったところ。5kgオーバーはでなかったが、
十分にサケの引きを堪能し、
楽しく初日を終えることができた。



フウタ師匠 さすがに構えが違う!

サケの最後。

この死骸も水中で分解し、
川床にある藻やプランクトンの餌になり、
ひいては、いつの日か若いサケの養分となるさまざまな
水生生物の餌になる。

無駄な部分は全くないんです。


検量風景
雄は一匹一匹検量する。


ドン太君 ホテルで…
翌日の準備によねんがない!??
恐竜!!? のような厳つい顔つき!

鋭い牙!



〜二日目にドラマが…〜

あまりに好調な初日を終え、のんきな僕たちは天気予報も見ずに爆睡…zzzzz。
朝、起きてみるとなんと昨日とはうって変わって雨!
いつもの光景にみんな沈黙…。 そう!…遠征では必ず一日は雨が降るのが僕らのパターン。

たっぷり服を着て、カッパを準備する。
雨はさほど強くないが、止みそうにはない。
「朝一に釣っておかなければ…!」 っとみんな慌てて釣り開始!

しかし前日よりもやはりアタリが少ない。
10時頃になると濁りもますますひどくなり、遂にルアーを断念。

 昨日から始めた本流餌釣りに僕とヨッシーは没頭する。
これがまた、物凄く楽しくて、今回かなりはまってしまった。

僕も年に数回はアマゴの餌釣りをするが、今回は相手がデカすぎっ!
一度掛けると大運動会になってしまいます。

サケの動きに合わして昇ったり下ったり、運が悪ければ200mくらい下らされます。

師匠の手ほどきもよく、今回僕とヨッシーは本流竿で数匹キャッチすることができた。
すべてタックルをお貸し頂き、師匠!ブラザー忠! ありがとうございました!!



今回のルアー用タックルデータをご紹介
ロッド:Y・STYLE  Works Trout Spin 77H  '06プロト
リール:'04ステラ3000
ライン:PE2号+リーダーナイロン40lb
ルアー:忠さんのスプーン・バイト18g+タコベイト
       ウォーターランド・スリッパー20g+タコベイト


 お昼をすぎるとヨッシーと僕はすでにリミット達成してしまい、ビデオマン&カメラマンに。

師匠は9時にすでに終わっていてのんびりしている。残すは、ブラザー忠とドン太くん。

 人がしだいに減っていき、上流の瀬尻ポイントが空いてきた。
濁る前に観察していた僕とヨッシーは

「ここに80オーバーがいっぱいおるき、やってみて!餌でやったら絶対釣れるきっ!」

っとブラザー忠にいい加減なアドバイスを送る。
間にうけたブラザー忠もそこをなんとなく流していく。

残り時間が40分を切ったその時! 遂にラストチャンスのアタリが…。 
キタキタキター!!っとみんな一気に盛り上がる。
しかしなんだか様子がおかしい。

「まったくコントロールが効かん!!重い!」
うっすらと見える魚体は確かにデカい! 

瀬尻から下に落とそうと何度もこころみるが、いうことをきいてくれない。

15分ぐらいたった頃、ついに下のランディング場所に移動し、
師匠がネットを構えるが、あと3mがまったく寄らない。

「よせて!」 「動かんも!」の状態が数分間続く。

30分以上が経過し、ついにサケも力尽きた。
っていうか、やってる本人がすでに力尽きている。

なんとか師匠の構えるネットにイン!

「でかーい!今日一番のサイズやない?」 

幅広の最後を感じさせる雄の三口。
最後にドラマティックな魚が横たわる!



検量所にいくと係員もこれは「でかい!でかい!」と盛り上げてくれる。
検量してみるとサイズは

尾股長81cm  重量6.88kg

10月25日から開始した有効利用調査の現時点での
暫定トップの重量!長さも2位!

「やったー!」 ブラザー忠、歓喜の雄叫び!

なぜ?そんなに嬉しいかというとその年の有効利用調査での重量、長さ、
ともに上位3名は来年の有効利用調査にご招待してくれんだって。
僕も後で知った…。

毎年トップは7〜8kgの争いだが、今年は型が小さいので
ひょっとしたら3位に食い込めるかも?
の期待を残し、手取川サーモンフィッシングは終了した。

今回は釣果の方もよく、とても楽しい遠征でした。
また、機会があればみんなで行きたいと思います。

それから
遠征の時はいつもなんですが、車を出してくれたヨッシー。
本流竿、餌、お昼のラーメンを構えてくれたブラザー忠。
休みをいつも合わして頂いてるドン太くん。
事前情報、現地でのお世話係のフウタ師匠。
堺から来て雨の中、ビデオを回してくれたやンちゃん。
いつも協力してくれるよき理解者の嫁さん。
皆さん有難う御座いました。

そして  手取川ありがとう…。
次回の遠征は九頭竜櫻の予定です。
お楽しみに…。
11月23日手取川サケ有効利用調査
は終了しました。

ブラザー忠の記録は残念ながら
抜かれてしまいましたが、順位は5位?と健闘。
本流釣りではトップではないでしょうか?

また、応募して当選してや!
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