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Field Report
9/13  急勾配の谷に挑む
Text by Nomura
Photo by Nomura&Kuma

以前から年に数度、一人で行通っていた谷だが、
近年は体調不良により入渓を見合わせていた。

それ程危険ではないが、体力的に過酷な急勾配の谷。
しかも、その区間が長い…

でも、ここは僕にとっても思い入れのある谷…
それ程、大きい魚や数が釣れるわけでもない…
ただ、 渓そうが好きなだけ…。

今回、同行者「熊」の熱い要望により、入ってみることにした。
およそ4年ぶりの入渓だ。

自分の足の事を考え、序盤からペースを落として
ゆっくりと釣り上がってみた。



たっぷりと…
Photo


 

いきなり、特大のヒキガエルに驚かされる。

 

意外に怖い丸太橋… おそるおそる渡る。

 

入渓してすぐに谷は角度を増し、一気に高度を上げ始める。(写真左)
左の写真では伝わり難いが、後ろに見える谷の規模は意外に大きい。
同じ場所での写真右、中央左よりに僕が立っている。
お分かりでしょうか…

 

1q以上続く、急勾配。(写真左)
空を見上げながらひたすら釣り上る。

 

下を覗くとこんな感じ… 吸い込まれそうでちょっと怖い…。(写真左)

 

何度も10m級の滝を巻く。
それ程、難所はないがこれが意外に体力を奪われる。

 

小さくて深い溜まり…
急勾配の谷に多く見られる。
渓のミノーイングで一番腕が試されるポイントだ。


 

状況はよくないが、なんとか活性のよい魚を拾っていく。

 

やはり、2/3を過ぎた辺りから急激に足を疲労が襲う。
小休憩を何度もはさみながら遡行するが、
二人とも足が縺れていうことをきかない…。


 

何本生えているの? しかもかなりでかい。(写真左)
写真では分かりにくいので角度を変えて右写真。
根っこ右下で休憩中。
後ろの岩の向こうは絶壁… 見ないようにする(笑)。

 

気配を消し、正確にミノーを打つ!

 



ミノーを襲った鼻の少し曲がった良型の雄。
いかにも谷の岩魚、精悍な顔つきだ。

 

釣果うんぬんより、壮大な自然を感じながらの遡行が楽しく、
また、心身ともにリフレッシュしてくれる。
ま、それにしても疲れるが…

 

上から眺める景色。
この達成感といったら…
かく汗もいつもより気持ちがいい。




中央左に見える小さな集落から谷沿いに一日掛かりでここまで来た。
ん〜 満足!
暗くならないうちに急いで下山…
しかし、足が縺れて縺れて…(笑)



体力的にこの先この谷にあと何回来れるか分からないが、
もう一人で行くのは止めようと思う。
4年前は、危険な所など感じず、十数個の堰堤、滝もとんとんと簡単に巻いていったが、
この歳になって改めて上ってみると
、一人で来るには危険な谷だと感じた…。

最近よくあることだが、体力低下による以前との感覚の差を感じ始めている。
悲しいことに…(苦笑)。

でも、きっとまたいつか行くだろう。

この谷が好きだから…



〜Tackle Data〜
Rod: WTS / LF-411L (STAG)
Reel: Cardinal 33 Cardinal 3X
Lure: いろいろ…
Line: 3lb
Custom Wood Handle Knob  STAG


PS:注意!!
そもそもこういった谷には一人で入渓するのはやめましょう。
必ず二人以上で行きましょう!


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